2012.8.28 宮崎日日新聞 絵本完成 読者から大きな反響


ホットフラッシュは急に体中が熱くなり、汗が噴き出てくる症状です。抗がん剤の治療で、この副作用も体験しました。冬でも熱くて、夜中に何度も目が覚めます。汗が出るので、すぐに上着が脱げるように重ね着をしたりと工夫しました。

10月のピンクリボン(乳がん月間)に向け、ようやく絵本「ア子さんのリボン」が出版できました。読んだ人からたくさんのお便りやメールをいただき、勇気づけられました。

中には「この絵本がきっかけで、姉の味覚障害のことを知り、目からうろこだった。甘いものばかり食べる姉をいつもしかっていた。とても反省している」。また、小学5年生の男の子が泣きながら「おばあちゃんと同じだね。水が飲めないの」といいながら、おばあちゃんと一緒に絵本を読んだと聞き、出版して本当によかったと思いました。

絵本を通して乳がんの患者さんと友だちになり、残りの抗がん剤の治療期間を、共に励まし合いながら続けられました。(宮崎市・AKOバンダナショップ 藤野ア子)