先日、4月23日に宮崎大学医学部の「医学・医学概論」の講義で私の乳がん体験の講話をさせていただきました。
今年、新一年生として医学・看護学を学ぼうと闘志を燃やしている学生約170名の前での講演でした。
まだ高校卒業後のあどけなさの残る一年生。そんな学生たちに、いきなり本物の患者が話すのを、どんな感覚で聞いてくれるのかこちらもドキドキでした。
講演内容は、
・乳がんと診断され、不安だった事
・治療中の辛かった事
・それを支えてくれた家族、医療関係者の励まし
・逆に医療従事者のハラスメント
・最後に現代医療の素晴らしさ
特に抗がん剤の治療で脱毛が始まったときの心境や、ホルモン療法の副作用で味覚障害になり食欲がなくなり、水も飲めなくなったことなど体験者でなければわからない気持ちを詳しく話しました。
講演終了後には、たくさんの学生が私を取り囲みました。どの学生もいい笑顔で「すごく、勉強になりました。ありがとうございました。」と、目をキラキラ輝かせ話しかけてきました。
その中に、家族が乳がんを告知された学生もいました。目にいっぱいの涙をためながら、「母の気持ちが良くわかりました。」と、素直に話してくれた学生もいました。
そんな学生に一人でも出会えたことが、とても嬉しく講演をしてよかったなと感じました。