ケアサロン Lalan


ウィッグを扱うお仕事を始めたきっかけを教えてください

加藤 沙織 さん

加藤 沙織 さん

息子が小学校1年生の時、私は乳がんになりました。28歳でした。仕事に子育てに忙しく充実した毎日に、青天の霹靂とはまさにこのことでそれまでの生活は一変しました。治療の為に抜ける髪を見ては泣き、外に出るのも苦痛でした。しかし日々の生活は当たり前に過ぎていきます。息子の参観日にも出たい。買い物にも行かなきゃならない。ネットでお人形のようなウィッグを買って凌ぎましたが、自分でないようでそれもストレスになりました。

当時、ウィッグや帽子を探すのにとても苦労しました。情報と選択肢が少なくどこに相談すべきか悩みました。Lalanは私が当時あったらいいなと感じたことを形にしたお店です。ウィッグのこと、脱毛のことをきちんと相談できる。帽子やケア用品も買えてプライバシーにも配慮し個室にしました。

治療中もなるべく普段と変わらない生活が送れるようなスタイル作りを提案しています。できれば「ららん♪」と鼻歌が出るくらいのウィッグを提供できることが目標です。

抜けていく時期から生えてきた自髪のケアまで脱毛時期を支えるパートナーでありたいと思います。

がんになった患者さんの前向きな生き方